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オキナグサ

第9章 狂嫉


嬉しい


「じゃあ次のお休みに行こう。それで、その次は忙しくて疲れてるなら俺がご飯とか買って押し掛けるね。もしくは俺の家でダラダラしててもいいよ?」
「!」


朝陽さんも嬉しそうな顔

かわいい


「休みの予定も決まったことだし、そろそろ行こっか」
「あぁ」



なんてことがあって
平日そればっかり楽しみに過ごしてた

日高さんの見張りをやめたわけじゃなくて、駅で友達とご飯……とか言い訳してコインロッカーにスマホ置いて行ったりはしたけど

まぁ概ね変化もなく
朝陽さんとの過度な接触もなく

たまにゲイバーに顔だしてるからママに話聞いたりもしたけど、以前と変わった情報は得られなかった


好きな人がいるから誰とも寝ないけど、飲みに行った先でその話をするわけでもないっていうのがちょっと違和感ってぐらいかな


そして待ちに待った朝陽さんゲイバーデビューの日


「こっちだよ」
「この辺の店はよく来るのか?」
「この辺はノンケの人もちらほら遊びに来るぐらい治安のいい平和なところだから、結構来てたよ」


危ない橋は渡る気なかったからね


「今日はここ」
「すごく綺麗でお洒落な佇まいだな」

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