オキナグサ
第6章 違和感
そう伝えると、聖くんはティッシュの箱を横に置いて俺の横へやってきた
そして
「……っん、ぅ」
深く口付けられる
快感を引き出すためではなく、味わうようなゆっくりとした動きに俺も応えるように動く
いつまでもこうして繋がっていたい
「うん。俺も今日は我慢するから、次はちゃんとしようね?」
口を離して、首を傾げながら嬉しそうに笑う姿は何とも言えず艶めかしく、且つ愛らしい
いつまででも見ていたいその顔を眺めていると、聖くんが目をそらした後ベッドに顔を埋めた
「あー……もう、そんな顔しないでよ。入れたくなっちゃう」
「…………いい、ぞ」
俺が呟くと、キッと顔を上げて
「だめ! それとさっきも入れていいみたいなこと言ってたけど、俺は基本ネコだから! 朝陽さんの入れて欲しい方だから!」
と怒ったように言われた
「でもさっきは、今度する……みたいな……」
「それは朝陽さんがしたいなら丁寧に溶かしてからするってこと。でも基本は俺が受け入れたいから」
「それは……俺、だって……」
なんだかこれでは俺がして欲しくて仕方ないように聞こえてしまうな
強ち間違いではないが
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