君はぼくの全て
第8章 特別授業 2
顔を赤くしたり青くしたり、口をパクパクさせたり
1人百面相してるまーくんは、かなり動揺してる
でも俺だって動揺したんだもん(勝手な誤解だけど)、だからおあいこ
ひとしきり動揺したら開き直ったのか、まーくんがプルプルと首を振った
そして
「かず…もしかしてドキドキした?」
打って変わって妖しい笑み
……変わるの早っ
「するに…決まってるでしょ」
「もっとドキドキさせてあげる」
「え……」
後頭部に回った手に力が入る
そのまま自然に持ち上げられた俺の頭は迷いなくまーくんとの距離を縮め
もう片方はしっかり腰を支えてくれて
…まーくんの腹筋すごい、なんてどうでもいい事を考えた矢先
なんつーか、極当たり前に
何の躊躇もなく
まーくんの唇が俺のそれを優しく塞いだ
ちゅーだ
やっぱりまーくんの唇、柔らかくて好き
何かもうね、伝わるんだもん
愛情ってやつが
暫く薄めでまーくんの顔を見ていたけど
程無くして俺のそんな余裕は何処かへ吹っ飛んでしまった
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