君はぼくの全て
第7章 特別授業 1
ん?
でも待って
沸騰してる場合でも恥ずかしがってる場合でもない
何で潤くんがまーくんちの事情知ってんの?
どうして誰もいないって知ってるのさ
「ちょっと潤くん!」
「なに」
「何でまーくんちの事知ってるわけ?」
「え?いや普通に会話の中で」
むかっ
「潤くんムカつく」
「は?何でいきなりそうなる?」
「うるさいっ」
これは後でまーくんにも言わなきゃ!
潤くんが知ってて俺が知らないなんか、あっちゃダメな事なんだからね
「にの?」
「知らない」
「何を怒ってんだかどうでもいいけど、俺が雅紀の事情知ってたら何かあんのかよ」
「あったら泣く」
「それかい」
潤くんがわざとらしくでっかい溜め息を吐いた
「あのなー、言っとくがお前らバカップルをどうこうしようなんざねーから。揶揄って遊んでるだけだから」
揶揄うってのも腑に落ちないけど
たしかに潤くんは最初からこうだから、俺が焼きもち妬く必要はない
でも!
嫌なものは嫌なんだから仕方ないの!
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