君はぼくの全て
第7章 特別授業 1
今日は朝から落ち着かない
ワクワクとドキドキとそわそわが全部集まって、授業なんか1時間目から全く頭に入らない
先生の話なんて完全にスルー
多分何回か指されたけど、何故か答える前に “座っていい“ って言われた気がする
だってね、仕方ないじゃない?
学校終わったら、まーくんちに行くんだよ!
もう2年近くお邪魔してない、まーくんの部屋に入れるんだよ?!
まーくんの匂いに満ち溢れた空間に2人きりなんて、考えるだけで落ち着ける訳がないっての
きっとね、まーくんの部屋にいたら
肩を抱かれて見つめ合って、……そして段々と顔が近付い…
「にの!顔がヤバい」
「ほぇ?」
「弛みきってキモイ」
「むかッ」
「お前のそのツラ見て喜ぶのは雅紀くらいだ」
「ならいい」
「いいんかい!」
もう!
せっかくラブラブな妄想に浸ってたのを邪魔するなってば
てかさ、潤くんも何分かりきった事言ってんだか
まーくん以外なんか雑魚だよ雑魚
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