君はぼくの全て
第2章 2時間目
1年生からは、レギュラーの智とまーくん以外選ばれてない
2年生にだって、呼ばれてない先輩はいる
それを考えたら補欠でも選ばれたまーくんは凄いのかもしれないけど
「まーくんの、キラキラしたとこ見たかった」
そうだよ
2年生がどうとか関係ない
俺はただ、まーくんのカッコいいとこが見たかっただけ
他の1年?…そんな雑魚は論外
「あー、ムカつく。智!アイス買って」
「は?なんで」
「俺にぬか喜びさせたお詫び」
「知らねぇし!」
なんて言いながらも、智は “しょうがねぇな“ と先に見えたコンビニに走り出した
「あ、ホントに行った」
「かず」
ちょっと咎めるようなまーくんの視線
うん、さすがに俺も悪いと思ってる
だけど
「まーくん、智を庇うの?」
俺の口から出るのはそんな可愛くない台詞で
「ちゃんとお金払うもん」
更にこんな事を続けた俺に、まーくんは困ったように目を細めた
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