君はぼくの全て
第12章 補習 2
「かず、ごめん」
「え?」
“可愛い“ と言った口から次に出たのは謝罪って、…何?
…ああ、やっぱり俺が急いで来た理由分かってるのかな
でも “ごめん“ って事はさ、それ以上聞かない方がいいのかも
だって俺よりも、当事者であるまーくんの方が遥かに辛…「また補欠だって」
「へ?」
「うん、また俺補欠」
まーくんがポリポリと頭を掻きながら笑っている
「…智は?」
「レギュラー」
「智、今すぐ階段から飛んで来て」
「何でだよ!」
だって1人減ればまーくんがレギュラーじゃん?
…まあ、一応冗談にしといてあげるけど
「何か俺の扱いいつもより酷くない?」
「変わんないだろ、どんまい」
「…松潤に言われるとにのに言われるよりキツイのは何で」
「あははは」
「いや相葉ちゃん、そこは怒って」
まーくんの時々お目見えする天然は愛しくて仕方ない
「まーくん、今度こそコートに立てるようにお祈りするからね!」
「ん、ありがと」
「祈りが呪いに聞こえる……」
やっぱり失礼な奴だな、智は
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