君はぼくの全て
第11章 補習 1
いつもは玄関前でバイバイの代わりにしてるから、一緒にいる今日はしてなくて当然なんだけど
でもやっぱ、1日1回はしたいと思う
お決まりになってるそれは
しないと唇が寂しい、なんてちょっと思ってみたりして
「かず」
少し照れながらもクスクスと嬉しそうに笑ったまーくんが俺の頬を包んでくれて
小鳥が啄むようなちゅーを繰り返し、こつんとおでこを合わせて
近い距離で見つめ合うと、まーくんがまた小さく笑った
「……」
今度は照れはなくて、俺の好きなカッコいい顔
見つめるの恥ずかしくなっちゃうけど、逸らすのはもったいないからじっと見つめる
なんか…
俺のドキドキ、まーくんにしっかり伝わってそう
もう1回、ちゅーしたいな
「ね、まーくん。…もういっ「和也、入るわよーっ!!」」
ゴンッ!!
ノックの意味なんて全くなく、声と同時に開けられた驚きに
慌ててまーくんから身体を引き離された俺は、ベッドの縁に見事に頭をぶつけていた
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