君はぼくの全て
第10章 特別授業 4
先生が笑いながら、ベッドの俺の隣に座った
「可愛いねぇ。初めてのえっちでぎくしゃくとか」
えーと
これが先生の言う言葉?
「うんうん、青春だねぇ」
でもって頭をぽんぽんとかする?
「先生…」
「ん?」
「潤く、いや、松本くんからどこまで聞いてるの?」
「ああ、相葉のアソコ、蹴っ飛ばしたって奴か。…で、何で蹴っ飛ばした訳」
……なんでこんな秘密な部分を俺は晒けだす羽目になってるんだろう
普通さ、こう言う事って誰にも言わないよね?
ああでも
あまりのショックで、ついポロッと潤くんに言っちゃったのが全ての過ちだ
学校全体に広げるとか、そう言うのはないけど
“言ってOK“ な人間にはほぼ伝わっちゃうのを分かってて、話した自分がバカなだけ
でも
この先生は確かに揶揄うけど、生徒にちゃんと向き合ってくれる人で
だから潤くんが喋ったってのも、もう理解は出来てる
「あのね、先生……」
こんな事話すのは恥ずかしいけど
だけどそれよりも
早くまーくんの笑顔が見たい
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