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ALL MY LOVE IS FOR YOU

第2章 OH!【赤白】





冴の怒りはまだ鎮まっておらず''年下の女の子''と言う言葉にもカチンときていた。

「また…子供扱いしたわね…」
「え?」

唇を噛み締め、両手をギュッと握りしめる。
自分でも分かっている。岳もこういうとこを指摘したのだろう。
子供でもない、でもまだ大人でもない。
そんなデリケートな時期だからこそふとした一言に引っかかり、突っかかってしまうのだ。

「何で全然気付いてくれないの?鈍感にもほどがあるよ…」
「ホワイト?何の話だ?」

冴の言いたいことが何なのか本当に分かっていない様子の走にますます怒りがこみ上げてくる。

「もうレッドなんか知らない!1年後、後悔させてやるんだからぁぁ!!」
「い、1年後!?あ、おい!ホワイト!待てよ!」

冴は弾かれたように自室に戻っていった。

「どうしたんだよホワイト…あと1年後って何だ?」


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