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COLOR’S~殺したのは私~

第66章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑩

近いうち一茶にもプロポーズされる。

それを私は受け入れる……フリをする。

一茶の心は朱夏にあるが、この際そんなものはどうでもいい。

それに人の心なんて簡単に動かない。

私が哲也をここまで愛しているように。

「哲也……愛してる……」

つい口にしてしまうと哲也は「碧海」と呼び、私が振り向くと「俺は碧海が想っている以上に愛してるよ」と唇を重ねた。

分かっている。

哲也はこんな私を受け入れ結婚したいとまで言ってくれた。

全てに決着をつけたら私は哲也の良き妻になる。

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