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COLOR’S~殺したのは私~

第59章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑨

「こんなに高そうなお店……いいの?」

哲也に連れてこられたのは、厚木では有名な料亭だった。

「待ち合わせに遅れた御詫び」
「そんなこと気にしなくていいのに」

哲也との食事だったら古びた定食屋でもファストフードでもどこでもいいのに。

「あ……そのワンピース」
「気付いた?哲也が選んでくれたワンピース。
似合ってる?」
「よく似合ってるよ」

哲也が社会人になってからというもの、服の趣味が変わった。

特に哲也の会社帰りの後のデートはスーツ姿の哲也の隣を歩いても恥ずかしくない服装を心掛けていた。

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