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COLOR’S~殺したのは私~

第53章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑨

「まぁいいです。俺が琥珀さんを守りますから」

この浪人生……いったい何の権利があって琥珀を自分の女呼ばわりしてるんだ。

「琥珀……信じてくれ……俺は……」
「この状況で何を信じろと言うんですか?」

答えたのは泣きじゃくる琥珀ではなく浪人生だった。

「おまえに言ったんじゃない!」
「琥珀さんに聞いても同じことです。
それに僕と琥珀さんは……ね?」

浪人生が琥珀の顔を覗き見る。

「……言わないで……言っちゃダメ!!!」

琥珀は泣いている顔を上げると叫んだ。

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