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COLOR’S~殺したのは私~

第51章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)⑧

「思い出が欲しいの……座間に帰ったら
一茶くんのこと忘れるから」
「滝本さん……」
「……沙羅って呼んで。一茶くん……好き……」

滝本さんが俺の腰に手を回すと、大きな胸が容赦なく俺の身体に当たる。

一ヶ月限定の彼女。

滝本さんは思い出が欲しいと言っている。

それだけのことだ。

俺は結婚していないから不定行為にもならない。

一ヶ月経過したら互いに忘れればいい。

自分にとっての好都合を頭の中に並べる。

「い……い……一ヶ月……だ……だけなら……」

緊張と後ろめたさで声がうわずる。

そして震えた手で滝本さんを抱き返した。

「嬉しい……ありがとう……一茶くん……」
「た……滝本……さ……沙羅……ちゃん……」

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