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COLOR’S~殺したのは私~

第45章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑦

「さて……琥珀に歌ってもらおうかな」
「もう少しだけ……こうさせて欲しいな」

余韻に浸りたくて哲也の上に乗っている状態のまま胸元に顔を埋めた。

そんな私の髪を哲也は愛しそうにかき上げる。

「久し振りに一茶から電話があったよ。
暫くの間は仕事で新潟に居るらしいな」
「そうらしいね。一人じゃ何かと不便だろうね」

特に欲求を満たす相手が居ないとなれば尚更だ。

しかし一茶の話題なんて今の私には煩わしかったが哲也はそんな私の思いを知る由も無く話を進める。

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