
COLOR’S~殺したのは私~
第32章 琥珀VS一茶(KOHAKU SIDE)⑤
厚木営業所から実家まで車で5分。
朱夏は放っておいても自爆するだろう。
問題は碧海。
碧海が一茶を想う気持ちは別として、重大な何かを隠しているような気がしてならない。
その重大な何かを隠し持っているのではないかと碧海の部屋での粗探しを試みる。
実家の前の一本道に入った所で一人の男が実家の門から出てきた。
その男はこちらに向かって歩き出し近付くにつれ輪郭がハッキリとしたものとなり同時に背筋が寒くなった。
私を襲った哲也と呼ばれていた男。
哲也は車ですれ違った私には気付かなかった。
実家の前に車を停車した。
「5分……もしかしたら10分くらい
待ってもらうかもしれない」
「いいよ~。寝てるからさ~」
朱夏は放っておいても自爆するだろう。
問題は碧海。
碧海が一茶を想う気持ちは別として、重大な何かを隠しているような気がしてならない。
その重大な何かを隠し持っているのではないかと碧海の部屋での粗探しを試みる。
実家の前の一本道に入った所で一人の男が実家の門から出てきた。
その男はこちらに向かって歩き出し近付くにつれ輪郭がハッキリとしたものとなり同時に背筋が寒くなった。
私を襲った哲也と呼ばれていた男。
哲也は車ですれ違った私には気付かなかった。
実家の前に車を停車した。
「5分……もしかしたら10分くらい
待ってもらうかもしれない」
「いいよ~。寝てるからさ~」
