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COLOR’S~殺したのは私~

第9章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)①

琥珀に群がっていた部員らを引き連れ部室に入った。

悟史が琥珀の存在を言い触らすと
部員らは代わる代わる部室の外を覗き見ては
「朱夏ちゃんにウリ2つ」だの
「あれは朱夏ちゃん」だの騒ぎ立てる。

俺は着替えを終えて部室の外へ出ると
泣き終えた琥珀が歩み寄ってきた。

「一茶に迷惑掛けちゃったね。ごめんね」
「気にすんなよ」

俺と琥珀の足が自然と家の方向へ歩み出す。

琥珀は俺のやや後ろを遠慮がちに歩く。

「一茶の試合を見に来たの。あそこから見てた」

琥珀がグランドから離れた校舎を指差す。

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