
碧い空に出逢えて ~ 羽ばたく鳥 ~
第6章 優人の心・・・
『お義父さん・・・』
涙を流す私や…泣き崩れる義母をよそに
カズキは
気丈に喪主をつとめあげ
若くして…一家の要となりました
お父さんを尊敬し
お父さんが大好きだったカズキ
私は思いました
こんな時
本当に…一番、悲しみたい人は
泣く暇もないのだ…と
『っ・・・・っ・・・・っ・・・・』
葬儀の合間
自宅で休む時間に
自室にこもり
カズキが泣いているのに気付いた私は
声をかけられませんでした
誰でも…親は先に逝く
何事も…上も下も
見れば切りがない
同じような境遇の人は
世の中にはきっと大勢いる
だけど
それでも
親を亡くし…その両肩に
全てを背負うには
カズキは…若すぎる
悲しみを救える言葉などありません
『カズキ・・・・っ』
私は言葉をかける代わりに夫の…背中に
立派に成長した…大きな背中に
そっと…抱きついて
何度も何度も…彼の背や頭を
さすり続けました
私には…そんなことしか出来ない
立派な…大人の男性の大きな背中
大きな悲しみを前に震え
それでも
強くなろう、と
必死に闘っている
大きくて・・・小さな
その背中に
私は寄り添いました
涙を流す私や…泣き崩れる義母をよそに
カズキは
気丈に喪主をつとめあげ
若くして…一家の要となりました
お父さんを尊敬し
お父さんが大好きだったカズキ
私は思いました
こんな時
本当に…一番、悲しみたい人は
泣く暇もないのだ…と
『っ・・・・っ・・・・っ・・・・』
葬儀の合間
自宅で休む時間に
自室にこもり
カズキが泣いているのに気付いた私は
声をかけられませんでした
誰でも…親は先に逝く
何事も…上も下も
見れば切りがない
同じような境遇の人は
世の中にはきっと大勢いる
だけど
それでも
親を亡くし…その両肩に
全てを背負うには
カズキは…若すぎる
悲しみを救える言葉などありません
『カズキ・・・・っ』
私は言葉をかける代わりに夫の…背中に
立派に成長した…大きな背中に
そっと…抱きついて
何度も何度も…彼の背や頭を
さすり続けました
私には…そんなことしか出来ない
立派な…大人の男性の大きな背中
大きな悲しみを前に震え
それでも
強くなろう、と
必死に闘っている
大きくて・・・小さな
その背中に
私は寄り添いました
