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『マリア・・・どこ行きたい？』



町を歩きながら
優人は優しく微笑んだ






『ぅ・・・～ん』






『って…今さらか？(笑)』








『ふふっ・・・

～～あ、ゆぅちゃん？

一応聞いておくけど

泊まるとことか・・・』










『・・・～～知らね(笑)』







『・・・やっぱり(笑)』







良い意味で…相変わらずでした






けれど


敢えて優人が


そうしてくれていた





私は…理由もなく

勝手にそんな気がしていました。






『怒るなよ～～マリアぁ(笑)』






『ふふふ・・・怒ってない。

あの時と・・・同じだからこそ

良いこともある』





私は…楽しい思い出と

そして今現在、幸せな事を

ゆっくりと、噛みしめるように

全身で感じながら

優人と歩きました。






『マリア、行きたい所は
どこだって言えよ？

絶対連れてってやるから♪

旅行でも良いし…なんでも
これからは・・・沢山』







『ゆぅちゃん・・・～～うん！』








あのね・・・ゆぅちゃん


本当は・・・どこだって良いの





旅をするのも

住む場所も




私は…本当は

どこだって良いの





ゆぅちゃんと・・・一緒なら






一緒に・・・歩めるのなら





一緒に・・・生きられるなら






私は…どこにいたって


幸せで・・・たまらないの。