今夜も君をオカズにする
第2章 東七原駅・多目的トイレ
彼女の肩越しに携帯を弄るように
その小さな布を指で弄る
縦に薄汚れた黄色と茶色の
生理現象という名の彩が乗った
彼女の下着
そこに付着した粘液を
ずるずると指の先で弄ぶ
糸を引いて
切れて
親指と人差し指で挟んで
ずるりと滑って
そういえば僕は
彼女の性器を見たことがなかった
一度触ろうと指が触れた途端
拒絶の言葉とともに
手を振り払われた経験があるだけ
それからというもの
僕は彼女に従順に飼いならされてしまった
オカズという名のエサが与えられる
従順なペット
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