無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

N「はぁ〜…すごかったねぇ…」



日本人特有の繊細な感情表現と

日本人ばなれした力強い歌声の響き。




O「ありゃあ話題になるはずだよなぁ！！」




N「だろ？！すごかったよなぁ・・・」




興奮冷めやらぬ様子で同調してくるおーちゃんに

なぜだか俺も得意げに返答する。




O「なぁ、カラオケ行かね？？
めっちゃ今カラオケ行きたい気分！」



N「アメリカにカラオケなんてあんのか？？笑」




おーちゃんといると、ここがどこだか忘れそうになる

結局、カラオケらしきアミューズメントパークで

ひと通り2人で馬鹿騒ぎして、

そろそろお開きかと地下鉄に向かった。




次はいつ見れるかなぁ、金貯めなきゃなぁ。




O「なあ。」



N「ん？」



O「おれはやっぱにののミュージカルみてみたいよ」



N「はぁー？だからからかうなっての。笑」



O「からかってないって。お、来た来た。じゃまたな！」






猛スピードで構内に駆け込んできた地下鉄に

乗り込みながら、おーちゃんがひらひらと手を振る。




まだ肌寒さの残る春のこと。