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「俺ね、サキュバスなんだ」

智志が顔を赤らめている。

俺だったら、って考えるとすごく恥ずかしい。


「ほんと？珍しいね。初めて出会った」
噂では聞いていたけど、サキュバスっていうのはいわゆる淫魔で、性欲が物凄く強いらしい。しかも、サキュバス特有のフェロモンが勝手に誘ってくるとか…。

だからか、男の俺も魅力を感じてしまう。


「吸血鬼はさ、吸血行為抑えられるんでしょ？」

「うん、定期的に動物の血が吸えるからね。吸血鬼も多いから保険も聞くし。サキュバスはどうなの？」


「ほんとだめでさ…。性欲とまんないし、セックスして精気吸わないとやってけないのに、やらしてくれる人が居ないから…」

恥ずかしそうに「えへへ」と笑う。

「風俗は？」