好きって言わない!
第14章 エスカレート。
いっそ、俺もこんな不毛な恋はやめて新しい恋を探した方が良いのかもしれない。
N「・・・・・。」
でも、無理。
まーくん以外の人なんかいらない。
N「好きだもん・・・。」
呟くと、寂しさが増した。
こんなに好きなのに、まーくんは女の子とデートだなんて。
俺の事可愛いって言うくせに。
エロい顔で、俺にキスするくせに。
彼女にも同じことするのかな・・・
キスする時のまーくんは、いつもよりカッコ良くて色っぽい。
そんなまーくん見たら、あの子もっと惚れちゃうよ。
そんなのヤだ。
モヤモヤした気持ちを抱えているせいで、勉強をしてもゲームをしても全く楽しくなかった。
時計に目をやると、12時を少し過ぎたところ。
あと何時間で俺のところに帰ってくるんだろう。
晩ご飯までには帰ってくるよね?
ゴロンと床に寝転んだ。
ダメだな・・・
ここはまーくんの匂いがしない。
あの、優しくてあったかくて落ち着く香りに包まれたい。
そう考え出したらもう止まらなくて。
スマホだけをポッケに入れて、まーくん家に向かった。
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