
無表情の宇野くん
第66章 宇野くんの名前。
私はふと、宇野くんの下の名前が気になった。教室には生徒の名前がずらずらと貼られているのだが、しかし、宇野くんの下の名前だけは意図したように破れていました。
ミステリアスキャラクターである。
そんなことを言ったら、五味さんも大毛さんもミステリアスキャラクターになるのだけれど。
宇野くんに聞いても、沈黙しか返ってこないので、担任の先生に訊いてみた。
「はっ? 宇野...? 宇野の下の名前? 宇野...? は? 誰だよそれ」
五味さんはあれとして、お前はマジか。
まじかるガールマサカマサコか。
ミステリアスキャラクターである。
そんなことを言ったら、五味さんも大毛さんもミステリアスキャラクターになるのだけれど。
宇野くんに聞いても、沈黙しか返ってこないので、担任の先生に訊いてみた。
「はっ? 宇野...? 宇野の下の名前? 宇野...? は? 誰だよそれ」
五味さんはあれとして、お前はマジか。
まじかるガールマサカマサコか。
