幸せの欠片
第9章 あめ、くるま、…そして、あか
かえるが、ぴょんとはしっこからちがうみずたまりにとんだ
「あ、まって!」
しゃがんでたぼくはあわててたちあがって、かえるのそばにむかった
そのときだ
キーッとすごいおとがうしろからきこえた
キュルキュルっていう、なんだかへんなおとも
「かずなり!!」
おかあさんのおこったようなこえがきこえたとおもったしゅんかん、ぼくはつきとばされて
そのあとに、どんっ!てにぶいおとがして
しりもちをついてめをつぶってたのをゆっくりあけたとき
「え…?」
ぼくのめのまえに、おかあさんがたおれていた
あたまから、あかいのがいっぱいでてきている
そのあかいのが “ち“ だとすぐにわかった
ちがでるのはいたいときだ
「おかあ、さん?」
いそいでかけよるけど、おかあさんはぴくりともうごいてくれない
「救急車呼んで!!」
だれかがさけんだ
「頭を打ってる、動かすな!」
また、だれかがおおきいこえをだした
そして
「こっちに来なさい!」
ぼくは、しらないおじさんにやねのしたにつれていかれた
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