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それでも私は辰巳先生に抱かれた。


夜が明けるまで何度も何度も
激しく……時には優しく
徹底的に奥底を突かれた。


それが、これほどおぞましく
冷ややかな部屋であっても
最高に気持ちよくてイキまくった。


辰巳先生を「ヤり逃げ犯」と表現したけど
そんな生易しいものじゃない。


もっと冷徹で、それでいて何故か……


「おいで、沙耶。大好きだよ」


……温かみを感じる。


いずれにしても私ごときが
手に負える相手じゃないことは確か。