隣の芝生
第4章 目糞鼻糞を笑う…
隣の芝生は青い――――…
ずっと――――…
俺は…ガキが自由なのだと思い
羨ましかったんだ
俺は――――…叫びながら病院を出ると
道路に飛び出した
横から…トラックが来ていることを俺は解っていた
俺の体はトラックに接触し――――…
撥ね飛ばされた
体の骨がバキバキと音をたてて粉砕されたのが解る――――…
そして
自分の背中を…直接見ながら――――…
地面に叩き付けられた
こうして――――俺の短い自由は終わった…
【完】
「――――……」
「先生!少年が目を覚ましました!」
「僕?大丈夫?解る?」
「――――…」
「僕、お名前言える?」
「――――そうた…上沼 奏太…」
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