卑怯なボクは深海魚
第4章 不愉快なオアシス
俺が本気を出して直ぐに――――…
アイツを見つけるとこが出来た
1年2組
辻山 健太――――…帰宅部
可もなく不可もない…
見た目…普通の後輩
華奢で…小柄で…――――…まだ、成長途中の男子って…あの日俺が抱いたイメージその者だった
確かに――――…同じ高校の…俺の後輩だった
俺とは…まるで接点が無い
後輩の中の――――後輩
辻山 健太…
見つけたはいいが――――…共通点や接点が無さすぎて…
声なんかかけられない
しかも…意図的だとは思うが――――…
上級生が通る場所にはアイツは来ない…
モヤモヤした感情が――――…俺の中で膨らむ
そんな日々でも――――…試合は行われ…
準決勝に勝ち進む頃には…
お守りにしていた公園の木の葉は、潤いを無くしパキパキに砕けていた
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