卑怯なボクは深海魚
第4章 不愉快なオアシス
セックスでも…落ち着いてくれなかった震えを
俺は、明日までに何とかしないと――――…と…焦り始めた
ダメだ――――…
盗むしか…方法が思い付かない
初めは…可愛い震えだった
止める術は――――…興奮と集中力だと…
確信した頃には――――…俺はセックスにハマっていたのもあって
その時その時の、彼女の体で処理させてもらっていた
だけど――――…薬も服用を続けると効き目が弱くなる…
手の震えも…同じだった
興奮がマンネリ化すると…震えは直ぐに俺を悩ませた
そこで…
少し危ないことをしたら――――…と、思うようになった
カンニング
飲酒
煙草
――――なんだか…どれもしっくりこなかった
そこで…
ふと、立ち寄ったコンビニで…万引き防止のポスターを見かけ
万引きをしてみようか――――…と
軽いし気持ちで…
お菓子に手を伸ばした
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