ねぇもう嫌・・・
第22章 時に神を憎むほどの出来事が襲っても…
柊先生がどんな顔をしてるか分からない。
知りたくもない。
私はベッドから降りて病衣を拾い上げ、それを着ながら病室を出た。
そのまま私は、初めて暁くんと会った場所に向かった。
暁くんは居なかったけど、今日も外は綺麗だった。
その近くの椅子に座り、呼吸を整える。
"嫌なことは嫌だもん。"
そうやって逃げるのは、もう無理があると
…分かってた。
私は、自分が思ってる以上に"病気"なんだ…。
埃(ホコリ)一つない廊下に、何を見つめればよいのかと目が泳ぐ。
「…」
受け止めきれない現実が押し寄せてきて、どうしようもない不安が襲いかかってくる。
…確かに寝てれば勝手に終わるけど…、
羞恥心が邪魔して拒否してしまう。
人前で裸で寝るなんて、
…鍵を掛けた一人の部屋でも無理。
柊先生絶対怒ってるよね。
泣き叫ぶ私のことなんか、もう嫌いになっちゃったよね。
…好きなのに…。
唇が震えた。
やらかしちゃったな…。
「…はぁ」
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