ねぇもう嫌・・・
第19章 レントゲン
そう思ってずっとしゃがんでたのに…っ
医師の手が強引に両脇に入ってきて、
そのまま立たされた。
「っ…」
「大人しくそのまま撮るぞ。」
「嫌…っ」
二人の手が弱まったと同時に、私はまたその場でしゃがみ込んだ。
「っ…」
『…はぁ。俺が誰か分かっててそんなことしてんの?』
「っ…?」
その声、やっぱり…っ?
『じゃあ、此処でもう1回自己紹介してあげる。』
「っ…」
あの人だ…っ
『…初めまして、柊です』
ゆっくり、それもわざと耳元で囁かれた。
「っ」
こんな偶然、信じたくない
わざと大きく鼻をすすった。
『…それでもまだ抵抗する?』
「っ…」
『それとも、また無理矢理されたい?』
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