
今日も明日も 2nd season
第36章 H B M *黄×緑×ちょっとだけ黄*
N side
雅紀の誕生日が、まさかのクリスマスイブだと知ったのは今朝の事だった
出勤して、顧客カードを綴じているファイルを開いてすぐに目に入った『相葉雅紀』の文字
「なにこれ」
…ちょっと待て
俺、雅紀のカードは作った覚えないんだけど
だって雅紀からは施術料は取ってないし、あくまでも俺のモデルとしてカットしてるんだ
言ってしまえば『客』じゃない
「あ、それ?俺が作っといた❤」
悪びれる事もなく、あっさり言ったのは
オーナーの大野さん…
「何余計な事してるんですか」
朝イチから、不愉快にさせんなよ
「え、だって相葉ちゃんだって立派なお客様だよ?」
「アイツはあくまでカットモ…」
「それも充分お客様❤」
ふにゃっと笑ってるけど、威圧感たっぷり
「それはそうと…
来週、相葉ちゃんお誕生日なんだね」
え?
「あれ?知らなかったの?…付き合ってるのに?」
…知らなかった
ん?付き合ってる事まで?
だから何でアンタが知ってるんだよ!
