
今日も明日も 2nd season
第35章 世界一可愛い恋 *青×緑*
「んふ、じゃあさ」
「え?」
「チューしよ」
「うん、…って、へ?!」
そりゃさっきもしたけどさ
あれは不意討ちと言うか、いきなりだったし
改めて言われるのって
…何だか凄く、恥ずかしいんですけど
それに
やたら大ちゃんがカッコ良く見えちゃって
押し倒されてるからか、俺も変にドキドキしちゃって
「ダメ…?」
“カッコ良い“ から、いきなり可愛くなるの反則だと思う
「ダメじゃない、…かな?」
「だよねー」
馬乗りから、体を倒して俺に抱き着くと
「雅紀……」
普段呼ばない名前で呼んで
俺の頬を両手で包みこんで
優しく、唇を重ねてきた
ー…好きって気持ちが伝わったキスって
さっきと同じように触れるだけなのに、こんなに嬉しいんだね
唇から、掌から
大ちゃんの気持ちが伝わってくるから
俺も大好きだよって叫びたくなる
啄むように唇を触れ合わせ、名残惜しげに離されたそこに冷たい空気が入り込んで
…何だか泣きたくなった
