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「アホ！…もう二人いっぺんは無しだからな！」

“いくら何だって身が持たねぇよっ“


「いやそれは勿論」

智くんのぼやきに思わず俺が即答


だってさ？

本当なら、智くんを独占したい

その気持ちはやっぱり変わってないんだから



ただ

子どもの頃から見てきた潤だからこそ


…根が凄く真面目な奴だって知ってるからこそ

この関係でもいいかと思っただけ



「俺も…もう、大野さんに嫌な事はしない」

潤も負けじと言い切って


何となくおかしくなって

三人でクスクス笑いだした





「智くん」

「ん？」



「ありがとう」

俺を受け入れてくれて

潤を許してくれて



…特別な存在にしてくれて




「ばーか。

……翔ちゃんと、潤だからだよ」



智くんがはにかみながら

両腕を広げて俺達をグッと引き寄せた




End