
今日も明日も 2nd season
第32章 コイゴゴロ *紫×黄*
気持ちが繋がったキスは、同じようでいてさっきとは全然違う
唇の形を辿るように何度も啄む潤くんのそれが
怖くなるくらいに気持ちいい
もっと欲しい
もっと潤くんを感じたい
「潤くん…」
自分から薄く唇を開いて、自ら舌を差し出した
俺の行動に少し驚いたように目を見開いた潤くんだったけど
すぐにその目は嬉しそうに細められ
「んん…っ」
俺の主導権はあっという間に潤くんに持っていかれた
上顎をなぞられて、擽ったいと思ったら歯列を辿られ
かと思えば舌を絡められる
息をつく隙も与えられず、苦しさに眉間に皺が寄る
そんな俺に気付いた潤くんは少しだけ唇を離すと
「鼻で、息しろ」
それだけ言って、再び唇を塞いできた
言われた通りに鼻で呼吸をすると、受け入れているキスがいくらか楽になる
楽になった分、体の力が抜けていって
ずっとこうしていたい、…と思った矢先
今が朝だと言うこと、学校に行くと言う事が脳裏に蘇った
