
今日も明日も 2nd season
第19章 見えない鎖 part ⅩⅢ
俺の頬を包んだままおでこが触れ合った
ギュッと目を固く瞑るけど、触れたおでこはやたら熱くて
見ないようにしたって、まーくんが俺を見つめてるのは伝わってきて
「……このまま、ずっと2人でいられたらいいのに」
まーくんが、ポツリと呟いた
「え…」
「このまま、かずくんを閉じ込めたい。
…俺から離れられなくしたい」
どういう意味?と聞こうとして、それは敵わなかった
だってまーくんが
俺の返事を待つ事なく、唇を塞いだから
だけど聞かなくてもまーくんの気持ちが分かった
それは本当ならば泣きたいくらいに嬉しいのに、俺には答えられない
だから唇が触れる直前に
“好き“ と思わず言ってしまった俺の呟きは
まーくんには聞こえていない
口にはしないから
心の中だけで言わせてください
まーくんが、好き
俺を助けてくれたまーくんが好き
……閉じ込めて欲しい
まーくんの腕の中に
こんなに感情が高ぶったのは
この平穏が壊れる前の虫の知らせだったと思い知らされたのは
……すぐの事だった
to be continue…
