
今日も明日も 2nd season
第16章 Candy Time 3
“捜してた“ なんてのも、ただのパフォーマンス?
「最初から居場所知ってたくせに、あんな言い方したんだ」
思い出して、相葉さんの頬をつねった
「ああ、あれ?…翔ちゃんがそう言えって」
“捜したんだぞって思わせとけ“
…言いそうだね、あの人は
それでも
腹立つとかはもう、全然ない
結局はさ、誰も悪くなんかなくて
悪いって強いて言うなら
勝手に拗ねて、勝手に動いた俺で
「バッカみたい、俺…」
ちょっとだけ悔しくて、相葉さんの胸に顔を埋めた
「にのだから、いいんだよ」
あやすように、肩を撫でられる
「なにそれ」
「にのが拗ねるのは、皆分かってるから」
「…嬉しくないんだけど」
“まあまあ“ と、ギュッと引き寄せられる
「でも、一番分かってるのは俺だよ?」
「放置するくせに」
「だってあれは……「嘘だよ」」
慌てる相葉さんを遮って、ちゅ、と触れるだけのキスをした
「行ってる間も、俺の事考えてたんでしょ?」
酒好きな相葉さんが、1滴も飲まずに宴席にいたとかさ
