無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

ボクは三人を連れて

アイルちゃんが移った一般病棟に移動する




『アイル～・・・っ』



『アイル…バカヤロおめぇ・・・ｸﾞｽｯ

良かったな・・・ちくしょ…ｸﾞｽｯ…』






『マナ…さん？・・・ソウタ…さん』




少しかすれた小さな声で

ぼんやりと目を開けたアイルちゃんが

駆けつけた彼らの名前を呼ぶのを見て


ボクはホッとして

そのベットの脇にしゃがむ




『おはよ・・・アイルちゃん♪

大変だったね・・・』




『・・・』




『ｸｽ・・・病院だよ、わかる？』




『・・・』


ｺｸﾝ・・・


ポカーンとしたまま視界に捉えたボクを

ぼんやりと見つめて

彼女は微かにうなずく




『・・・驚いたでしょ…♪』




『・・・』


ｺｸﾝ・・・




『ｧﾊﾊ・・・まさかね

こんなところで会うなんてね

ボクも驚いたよ・・・♪』




『・・・』




何を言っても

わずかにうなずくだけだけど



まぁ、そりゃそうだよね



おっと・・・それよりも




『アイルちゃん…痛む？…ごめんね

すぐに痛み止め追加するからね…♪

もう、大丈夫だからね・・・』




『ぅ・・・～～…っ』



意識がハッキリしてくるごとに

感じてくるその痛みに

顔を歪めるアイルちゃん






看護師に指示してる間に


・・・そうそう



すでに泣いて喜んでる

ソウタサンとマナサン


その少し後ろで、まだ不安そうに

黙って見ていたリョウキ




『・・・(笑)』


まったく




ボクは恐る恐ると言うように

様子を見ていたリョウキに近づき



『なにつっ立ってるんだよ(笑)♪』



ポンと…軽くその肩を叩いた