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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第1章 幼く・・・儚く

『リョウキ~?あんたまた背伸びた?』



『ん・・・さぁ?』



『シューズまた小さくなったかしら?』




『あ~…少し小指らへん痛いかも』





『ケガすると悪いから
新しいの買って来なさい
お金置いておくからね』





『あ~…母さん、それより
トコヤ行きたいかも・・・』




リョウキが前髪をいじりながら呟いた





『先輩にでも怒られた?(笑)

だからもう少し
短くしなさいって言ったでしょ

~切っておいで♪』






我が家ではよくある
成長期の弟と母親の会話






『ぷっ・・・いっそボーズにでもしてろ♪

母さんバリカンなかったっけ?(笑)』






『は?!ふざけんなよ、うっせぇな』






『世話のやける中坊(ガキ)だぜ…

よし、アタマ刈ってやるよリョウキ(笑)

ベランダ出ろベランダ♪』






『っせぇよバーカ!…

食わねぇなら…よこせ…!!』




リョウキがオレの皿に手を伸ばして
肉をつつき始めた





『おいっ!~行儀わるいヤツだなぁ?!
栄養摂りすぎなんだよ!

〃身体〃と〃態度〃ばっか
デカくなりなりやがって!!~返せ!』






『あ~マジで兄貴の顔見てると

メシ不味くなる・・・』






『ケッ!だったら食うな!!』







・・・




・・・・・・













バッコン・・・!!!




・・・ベッコン!!!







スパン・・・!!!



スパーーーーン!!!!!










『い"っ・・・!!?』


『でっ・・・??!』











『やぁっっっっっかましいっっっ!!!

えぇい、あんたらは~!!!?

ごはんくらい黙って食べなさぁぁぁい!!!』









オレとリョウキの間に

おぼん振り回して往復ビンタして

湯気の出そうな顔で一喝するのは母親

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