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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第1章 幼く・・・儚く


『ただいま~~・・・ふぅ…あっつい』





いがみ合いしてるリビングに
仕事帰りの母親の声が聞こえてくる







『あ~~・・・もぉ、あんたたちね~?』




『・・・』

『ぁ…オカエリ』






『二人して大声出して

ご近所に迷惑になるでしょ?!』







『は!?なんでオレまで
ケイゴがイキナリオレの頭
ぶん殴ってきたんだよ母さん!?』




『ナマイキに
ふんぞりかえって寝てるからだ』






『テメーと違ってこっちは
夏休みも部活浸けで
疲れて帰ってきてんだよ!』






『オレだってバイトで疲れてる』







『ケッ…!ろくに勉強もしないで
小遣い稼ぎにばっか精だしやがって』






『フン…なぁ~にが部活だ
1年ボーズなんか…球拾いばっかだろーが』






『テメーと一緒にすんな!!』







こんな光景は
もはや見慣れた景色?








『あ~~もぉっ!!!やめなさいっ!!!

あんたたちは顔合わせればそうやって!!!

はなれなさいっ!!ホラ…!~ほら

ホラ…っ、リョウキも!』







一喝するのはもちろん母さん

(思い返せば、本当にたまったものじゃ
なかっただろうな…)






『ケイゴ!毎度毎度!一々リョウキに
ちょっかい出さないの!!』




『ぁ~~・・・うるせ』






『リョウキ!あんたもお兄ちゃんに
少しはわきまえてものを言いなさい!』





『は?!だからなんでオレが怒られんだよ
親が親なら子も子だぜ!!』





『リョウキっ!!!』







弟がクソナマイキなのは

時期的に仕方ないかもしれないが





かわいくねぇ・・・




って言うか、後々
本音を言うとすれば


オレ自身も中々繊細な時期だから
自分の言いなりにできた弟(笑)が


中々思う通りにならなくなってくるから
そりゃ可愛いワケないって言う


手前勝手な理由だった(笑)

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