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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第5章 素顔の君

『オツカレ・・・』






下校時間


校門近くで見つけたカズマを呼び止める







『おぅ・・・』








助けを求める・・・?







ってワケじゃないんだ






たださ・・・










『滝川く~ん!片桐く~ん!』












『・・・』









やたらなつっこく

駆け寄ってくるタクミに

どうにも気まずいっていう

オレの気持ち





悪友に…少し




こぼしたかったのかもね。










『一緒に帰ろうよぉ二人とも!』





『・・・』







『おぅ、オタクミ・・・

~~んぁ、ケイゴ?そう言えばさ

ハヅキチャン?

昨日大丈夫だったのか?』









・・・でもってさ







なんてタイミングで

なんて爆弾落とすんだよ

カズマのやつ・・・









『ん・・・あぁ』










『そっか・・・安心した

んじゃ、オレ今日バイトだから

先行くわ・・・~~じゃーな♪』









『・・・』






マジかよ・・・?





ってのは、正にこれの事だね








タクミと二人になってしまった









『~~ねぇねぇ、滝川くん!

○○のファンミーティングがね♪』








『・・・』








相変わらず・・・




空気読まずに





(誰も聞いちゃいない)オタクトークを

繰り広げるタクミを前に

オレは・・・








何かが・・・むず痒い










『今年のコミケはさ~~△▽の○×が

本当に最高だったんだよ♪

ボク、冬のコミケも絶対に~~』












『・・・タクミ』









オレは・・・少し息をのんで

タクミ話を遮った








『???』















コソコソするのは・・・好きじゃない











『葉月の事なんだけどさ・・・』

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