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Best name ~ ひまわりとの約束 ~

第4章 素直な心

タクミの慌てふためいた様子と

その言葉に

オレとカズマは呆然としてた






『ぇ・・・タクミ、それ・・・』



タクミの話を聞いても

あまり状況がピンと来ないカズマは

オレとタクミを見比べるように

出方を待っていた







『ボクのせいで葉月さんが・・・』



『・・・』



『なぁ・・・おい、ケイゴ?・・・』






タクミの様子を見て

なんらか…異様な事なのは

カズマにも伝わっている










『・・・・・・知るかよ』





オレはカバンを肩に引っ掛けて
背を向けた











『たっ・・・滝川くんっ』


『・・・ケイゴ』












『オレに・・・関係ないし?』






オレはそのまま校門を抜けようとした






『滝川くん・・・っ』











『ケッ・・・~オレはお前の・・・

便利屋じゃねぇよ・・・っ

そんなに気になるなら

お前がやれよ・・・っ

うっとーしんだよっ・・・』











あ・・・つい


言い過ぎた



と思いながら

オレはタクミを振り切った












『待ってよ!!滝川くんっ…』





タクミが走ってオレの前に出て
前を塞いできた







『・・・』









『ボクじゃ…助けてあげられないんだ』









アオタン作った顔でオレを見上げて

泣きべそかきながら

タクミは必死だった















『お願い・・・助けてあげて・・・?』



『・・・』

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