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ｼﾞｼﾞｼﾞ、ｼﾞｼﾞｼﾞｼﾞ・・


そんな葵の様子を林の茂みから撮影するものがいた。


（素晴らしい・・美しすぎる）


男は以前、葵と遊んだ未来という男児の父親である。


医者の仕事をしていた彼は砂に残っていた液体が人間の尿であることに気がついていた。


そして、その夜から公園を見張り、彼女の露出行為の証人として、行為を撮影し続けたのである。


（少女の妄想は俺から見ても驚異的なものだった。いやむしろ、それは人間の持つ狂気の限界点だった・・そこで俺は彼女の非現実的な妄想を撮り、記録し、残すことに決めた。これは芸術的な観点においても、単純な娯楽とは言い難いものがある・・）


男は彼女のゲームの終わりを、薬による永遠の妄想と位置づけていた。


そして、やくざの男達に葵を売る代わりに、幻覚作用の強い薬を渡した。


全ては最高の・・


「少女のハッピーエンドのために・・か？」