
マジカル☆ステッキ
第2章 はじまりの村
「なに構いやせんよ。自然災害とて我々の手出しはできんからの。よくあることじゃ」
大型の台風直撃、それ同等の被害。
アリサの魔法はそれほど強かった。
手練の魔法使いならそれらもコントロールできるのだが、アリサには術を放つのが背一杯だった。
一番驚いていたのはアリサ自身でもある。
風花乱舞は、アリサが既に取得している魔法で、人体への影響ほぼゼロ。若干、人様のスカートをめくってしまう程度のものだった。
同術の魔力がアップすることは知っていたが、改め、マジカル☆ステッキの威力に圧倒した。
村長の屋敷にてアリサは謝罪をするも、村長は優しく許してくれた。
幸い、村人への被害はなかったことが何よりだった。
