無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

宇野くんをちらりと見れば、眉を寄せて、額を押さえたままため息をついてた。

全然うれしそうじゃないじゃん!!

｢じゃあ、いいよ！｣

込み上げてくるものを抑えて気持ちを伝えると

｢分かった｣

宇野くんが口元を引き締めて返してきた。

｢なら、俺と入江で出るから｣

…へ？

……え…っと…？

話の展開に付いていけず、呆然とする私をよそに

｢おし、これで決定な｣

｢ちい、シングルスで大丈夫か？｣

｢あ…うん。何とかなるよ｣

周りでは話が着々と進んでいった。

え!?ちょっと待ってよ!!