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裏小屋

第2章 キャンプ前~キャンプ地まで

 当時のメンバーは、集まれば1度はこのような争いが必ずあった。

 でも、毎回、なんらかのかたちですぐおさまる。

 高橋が、桝本が書いた献立を見た。

「晩はバーベキューやろ。よっしゃ。じゃあ、俺が当日、肉を買ってくるわ。そっちの方が、保冷剤とかクーラーボックスとか持ってこなくてよかろう」

 それなら荷物が少なくていいと、高橋に当日買い出しを頼んだのだが、結局、勝山がビール類を冷やして持ってきたため、クーラーボックスがよけいな荷物となることに。桝本も、結果、飯盒をもう1つ購入。ギリギリ仕舞いかけの、ホームセンターで駆け込みで買ってきた。

 桝本は石柿に一般家庭のカレーを説明、その間、2度のブチ切れが起こり、石柿を鼻血に追い込みながらも、なんとか教え込むことに成功。


 ちなみに石柿に対してブチ切れるのは、勝山が多く、2発蹴りをかませば落ち着く。石柿はこれをただの過激なツッコミと思い込んでいることから、関係が成り立っている。

 桝本はビンタと、プロレス技のスリーパーを多用。これにより、1度石柿の脛椎を絞め、マジで失神させてしまってから、手加減するようになる。

 こんなメンバーで、キャンプに向かうこととなる。

 当日、駅前で高橋以外の四人が集まる。

 だが、石柿はカレーの準備として具材を買ってきたのだが、米とサツマイモとニンジンと長ネギが入っていた。

「じゃがいもと、玉ねぎって書いてただろ!!」と勝山が怒鳴ると、石柿が「なんで、クーラーボックスがあるの!!」と返す。

 この言い合いで、電車を2本逃すこととなる。



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