
同窓会 SN
第72章 桜2 翔
「え?・・・あ・・・向井さん・・・」
あんまり、てか 今一番会いたくなかった人だ
普段「持ってる」とはとても言えない俺なのに
どうして こういう場面だけ引きの強さを発揮してしまうのか
「やっぱり櫻井さんと二宮さんでしたね。こんにちは、二人でお花見ですか?」
「あ・・・はい・・・その節は お世話になりました・・・てゆーか、 ・・・すみませんでした・・・」
腰を上げた俺を見て 和也も急いで立ち上がって頭を下げる
すみませんでした、ってのは 俺との関係を疑ったことを謝ってるのかな
向井さんは そういう事拘る人じゃないから
「いいですよ、気にしないでください」
なんてにっこり笑ってるけど
