
同窓会 SN
第67章 新年9 翔
9-1
正月休みの最後の土日は ほとんど寝たきりの和也と一緒に 部屋の中でおとなしく過ごした。
料理オンチの俺に出来る事と言ったら お湯を沸かす事とレンチンぐらい。
それでも2~3日なら何とかなるもんだ。
近くのコンビニに弁当や惣菜を買いに行ったり
宅配ピザやラーメンの出前で十分凌げた。
そして月曜日、
和也はなんとか出社して仕事をしたものの、やっぱり数時間のデスクワークはきつそうで、15時に予約した向井さんの病院へ行くために帰って行った。
心配だが 俺は俺で片付けないといけない仕事がある。
「こんな時ぐらい電車じゃなくてタクシー使えよ」
と言う事ぐらいしか出来なかった。
