
同窓会 SN
第47章 危険な選択3 和也
「バカ和也・・・、こっち向いて・・・」
涙と鼻水でぐしゃぐしゃになった顔なんて見られたくないのに、翔は顎に手をやり無理やり俺の顔を上に向けさせると、優しい瞳で微笑んでそっと口付けをくれた。
「バカだけど・・・サイコーにかわいいバカだな」
「・・・・・・」
なんだこれ、まさに泥甘バカップルだ。
めちゃめちゃ恥ずかしい。
おまけにすっかり忘れてたけど、部屋の中にはまだ堤さんが・・・。
「あれ・・・?いない・・・」
「ああ、さっき出て行ったみたい。まさにバカバカしくて見てられなかったのかも」
翔の言うとおり、いつの間にか堤さんの姿は無く、
気がつくとサイドテーブルの上に走り書きのメモ
《先日、横浜でお二人の邪魔をしてしまったお詫びに 今日はここで楽しんで行ってください。1泊分精算済みです》
