
同窓会 SN
第34章 独占欲7 和也
「いや。いくらなんでもそれはプライバシーの侵害だろ。そうじゃなくて、新入社員の研修の発表とかであいつがスピーチしたとこから声紋をスキャンして、あいつの声に反応して録音スタートするようにセットしたから、お前がほかの人と話してても作動しないし、もちろん独り言にも反応しない。」
「あ...そう。...それでも十分プライバシーの侵害、って気もするけど・・・
でも まぁいいんだけど...」
「何だよ、俺に聞かれちゃまずいことでもあるの?」
「ないよ、そんなの...。ないけど、やっぱ恥ずかしいじゃん...」
「そうか?俺はお前なら何聞かれても平気だけど?」
「......」
「でもこれはもう必要ないからな。外していいぞ」
そう言って、ストラップを外そうとする
